がん

がんと遺伝の関係性

 

「がんは遺伝する病気である」というイメージをもっている人も少なくありません。しかし、ほとんどのがんは、遺伝性のものではありません。

 

全てのがんに遺伝性がないわけではありません。ごく一部のがんは、遺伝性をもっているといわれています。「家族性腫瘍」と呼ばれる種類のがんです。

 

1人の人間の遺伝子は、両親からひとつずつDNAを引き継いでいます。そしてこのDNAには「がん抑制遺伝子」とよばれる、身体のがん化を防ぐ働きをする遺伝子が含まれています。

 

がん抑制遺伝子のうちのどちらかに異常が見られる場合、抑制力が弱まり、がんになりやすくなるといわれています。家族性腫瘍に罹患する人は生まれつき、がん抑制遺伝子に変異があるといわれています。これは遺伝性のがんであるということを意味します。

 

生まれつきがん抑制遺伝子に変異がある人は、必ずがんになるということではありません。あくまでも、家族性腫瘍に罹るリスクが高いということです。

 

家族性腫瘍と呼ばれるがんは、乳がんや大腸がんなどで見られますが、がん全体の1割にも満たないものです。このことから、9割以上のがんが遺伝によるものではないといえます。

 

「自分はがん家系の生まれだから」といったような不安は、ほとんど杞憂であるといえます。がんの罹患原因のほとんどは、生活習慣によるものです。日々の生活習慣を改善して持続させることこそが、「まっとうながん対策」です。

 

がんについて

緑茶のがん予防効果

 

これまで様々な研究で、緑茶にがん予防の効果があるという結果が出ています。緑茶を1日に10杯以上飲む人は殆ど飲まない人に比べて、がん全体の罹患率が約半分であるというデータがあります。10杯を毎日飲用するのは困難ですが、常飲することで効果があるということは確かなようです。

 

緑茶の産地として有名な静岡県では、がんによる死亡率が低いといわれています。緑茶にはカテキン類やビタミンCが豊富に含まれており、それらには抗がん作用が認められています。

 

また、緑茶の茶葉をそのまま食べるという方法もあります。これはお湯では抽出することが出来ない栄養素が多くあるため、茶葉をそのまま食べることで、より高いがん予防効果を得るためのものです。

 

埼玉県立がんセンターが発表した研究によると、1日10杯以上を常飲しないと、がん罹患率に明確な差は現れないとされています。これは10杯未満では全く効果がないということではなく、緑茶の飲量が増えるごとにがんの予防効果が高まるということです。

 

何事も、「ほどほど」が大切です。「緑茶を1日10杯飲むぞ!」というような目標を掲げても、継続することは困難です。明確な目標を掲げるのではなく、飲み物を摂取する際に、意識的に緑茶を選択してみるというスタンスで十分です。

 

がんと食事