がん

女性特有のがんについて

 

女性特有のがんに、乳がんや子宮頸がんなどがあります。これらの罹患率のピークは30代から40代です。30代女性のがん患者数は同年代の男性と比べると、約3倍であるというデータがあります。

 

この30代から40代というのは仕事に育児にと、女性にとって最も忙しく、ストレスも増加しやすい時期です。がんと向き合いながら日々の生活を送っている女性は決して少なくありません。

 

乳がんの発症率が40代でピークなのは、女性ホルモンの影響が大きいといわれています。女性は50代になると閉経に至って女性ホルモンの分泌が少なくなるので、それより前の40代中盤から後半が乳がんに罹患しやすい時期であるとされています。

 

一方、妊娠中は、身体や女性ホルモンのバランスが大きく変化するので、乳がんの発生要素が増加しにくいといわれています。妊娠・出産を経て子育てや仕事に邁進する時期が、最も乳がんに罹患しやすい時期であるといえます。

 

労働人口が、がんに罹患することによって生じる社会的損失は計り知れません。福岡県では、「働く世代をがんから守るがん検診推進事業」を打ち上げて、がん検診の推進や啓蒙に努めています。

 

県全体でこのような働きかけを行うことは、がんに罹患している人にとっても、そうではない人にとっても大きな支えになります。個人レベルでがんと向き合うことは大前提として、社会全体でがんに関する意識を共有して、より良い環境づくりに励むことが大切です。

 

がんについて

がんの治癒率について

 

一昔前の、「がんは不治の病である」といったような思い込みはだいぶ是正されてきましたが、がんが難病であるという事実は変わりません。治らないがんもたくさんあります。

 

現在では寛解(病気が完治に至らなくても、好転したと判断できる状態)しやすいがん、またはしづらいがんを含めた、がん全体の治癒率は約6割であるといわれています。

 

この約6割という数字をどのように捉えるかは人それぞれだと思いますが、「がんは不治の病である」というような誤った認識とはかけ離れた数字であるといえます。

 

さらに早期にがんが発見された場合、乳がんや胃がんなどの治癒率は9割以上であるといわれています。医療技術の進歩によって、救える患者は確実に増えています。

 

しかし、他の臓器にがんが転移してしまった場合など、寛解が困難なケースも少なくありません。これは何事にもあてはまることですが、「早いうちの対処」以外に有効な手立てはありません。

 

また、がんに限ったことではありませんが、「病気が見つかったら嫌だから健診等を受けない」という考えをもつ人も多くみられます。確かに、健康診断などで数値に異常が見られた場合、なんらかの病名をつけられて、本来する必要のない治療を受けさせられたというようなケースも少なくありません。

 

しかし、現在では一昔前と比べて、誤診の可能性は確実に減ってきています。「この診断は正しいのだろうか」と疑問に感じたら、セカンドオピニオンの受診も奨励されています。多角的に判断すれば、誤診の可能性は極めて低いといえます。

 

早い段階であればあるほど、治療の選択肢も多くあります。なにかと向き合うときには、手持ちの武器が多いほうが圧倒的に有利です。患者の運命を変えることができるのは、患者自身です。

 

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