がん

働く世代とがん

 

現在、日本では毎年約70万人が、がんに罹患しているといわれています。そして毎年30万人以上が、がんが原因で亡くなっています。

 

新たにがんに罹患する約70万人のうち、約3割が成年(20歳から64歳)です。この成年は「働く世代」であり、労働力のメインです。

 

働く世代の多くは家族をもっており、その大黒柱ががんに罹患した場合、本人だけでなく、その家族にも深刻な影響を与えてしまいます。がんに罹患することによる経済的損失は計り知れません。

 

「会社員の死亡原因の半分はがんである」といわれています。また、がんに罹患した会社員の3割以上が職を失っているというデータもあります。

 

「働く世代」である成年は、仕事上でのストレスや日々の運動不足、不規則な生活や飲酒・喫煙など、非常にがんに罹患しやすい状況下で生活しています。このような生活を数年~数十年続けていくことで、「がんに罹りやすい身体」に近づいていきます。

 

昨今では、嘱託社員などを積極的に採用している企業も多く、定年退職後も会社員として働く人が少なくありません。「働く高齢者」の数が増え続けている現代において、社会全体でのバックアップはもちろんのこと、個人レベルでのセルフケアがより一層重要になってきています。

 

がんについて

がんという病気

 

がんは、遺伝子のコピーミスが積み重なることによって生まれるといわれています。一般的に、年齢が上がるごとにがんの罹患率も上昇します。これは、がん細胞を抑制する免疫細胞が年齢を重ねるごとにパワーダウンしていくためです。

 

この免疫細胞が、毎日数千個発生するといわれているがん細胞を見逃した場合、たった一つのがん細胞でも、長い年月を経て分裂を繰り返して、検査で確認できる規模のがんに成長します。

 

検査で見つかる大きさにがんが成長するまでには、十数年~数十年かかります。中高年にがん(検査で確認できるがん)が多いのは、このためです。統計的には、50歳を過ぎた頃から、急激にがんの罹患率が上昇します。

 

今や日本は、世界でもトップクラスの長寿国ですが、「がんは長生き病である」という言葉もあるように、長寿とがんは密接な関係にあります。「長生きする」ということは、「より一層がんに近づく」ということです。

 

しかし、「若い=がんに罹りにくい」というわけではありません。小児がんに罹患するケースや、20代、30代でがんに罹患するケースも多く見られます。

 

今や日本国民の2人に1人が、一生涯のうちに一度はがんに罹るといわれており、「がんと共に生きる社会」になりつつあります。がんというだけでやみくもに敬遠せずに、一人でも多くの方に、がんについての知識を蓄えてほしいと思います。もちろん、私もその中の一人です。

 

がんについて

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