がん

がんと収入格差

 

収入が低い人ほど、がんの死亡率が高くなるといわれています。年収400万円の男性と年収200万円の男性を比較すると、後者は前者の約2倍、がんによる死亡リスクが高いというデータがあります。

 

厚生労働省が行った調査では、「年収が低くなるにつれて喫煙率が高くなる」というデータがあります。喫煙率とがん罹患率は密接な関係にあるので、このデータは有用性が高いといえます。

 

一般的に高収入の人ほど、健康に対する意識も高くなる傾向にあります。高収入の人は食材に気を使ったり、仕事のストレスをケアするためにたくさんお金を使います。「身体に良いお金の使い方」をすれば、「がんとの距離」を遠ざけることができます。

 

一方、女性の場合、収入によるがん死亡リスクの差はほとんどありません。その理由として挙げられるのが喫煙率の低さ(女性全体の約1割)です。一日の平均喫煙本数においても、男性の約19本に比べて女性は約15本と、喫煙率・喫煙本数共に女性の方が低いというデータがあります。

 

また、男性に比べて女性は健康意識が高い傾向にあるので、生活習慣自体が崩れにくいという側面もあります。収入が低めで生活習慣が乱れやすい男性(主に独身が多い)は、自身の生活習慣を徹底的に見直して改善することで、収入による格差を是正することが可能です。

 

がんについて

がんと喫煙の関係性

 

男性の生涯におけるがんの罹患率は50パーセント以上で、女性の約40パーセントと比べるとかなり高い数字になっています。

 

これは主に喫煙率の差(男性は約3割・女性は約1割)などが影響しているといわれています。最も効果が期待できるがん予防法の筆頭が禁煙です。

 

ハーバード大学の研究によると、アメリカ人のがんによる死亡原因の約30パーセントが喫煙であるとされています。いかに喫煙のリスクが高いかがわかるデータです。

 

たばこには60種類以上の発がん性物質が含まれているといわれています。がん全体では喫煙者は非喫煙者の約2倍、がんに罹患しやすいという統計もあります。

 

また、がんの種類別では、肺がんは約5倍、喉頭がんは30倍以上、たばこを吸う人間は吸わない人間よりもがんに罹患する確率が高いそうです。

 

たばこに含まれている大量の発がん性物質は、喫煙者の血の中に溶け込んで全身に拡散していきます。喫煙を続けることで「がんになりやすい身体」へと確実に変容していきます。

 

他方、本人が喫煙者ではなくても、パートナーや家族の中に喫煙者がいると、がんの罹患リスク(主に肺がん)は高まります。これは間接喫煙(受動喫煙)によるものです。

 

たばこの先端部分にあるフィルターには、たばこに含まれる発がん性物質をある程度除去する作用があります。しかし、フィルターを通してたばこの煙を吸い込むのは喫煙者本人だけで、その周囲の人達はフィルターを通さない「喫煙者より有害な煙」を吸い込んでしまいます。

 

毎年20万人以上の方がたばこが原因で亡くなっているといわれています。自分の周りの大切な人の健康を著しく損なう可能性が高い喫煙は、即座に止めることが望ましいです。

 

がんについて