有名人のがん死 越路吹雪さん

有名人のがん死 越路吹雪さん

 

舞台女優の越路吹雪さんは、1980年に胃がんで亡くなりました。亡くなる数ヶ月前には、胃の5分の4を切除する大手術を受けましたが、奮闘むなしく命を落としました。

 

当初、越路吹雪さんの病名は胃潰瘍と発表されていました。ですが、実際には末期の胃がんであり、腹膜にも多数のがんが転移しているという、極めて危険な状態だったといわれています。現在とは違い、当時はがん患者本人に病名告知を行うのが一般的ではなかったため、越路吹雪さんにも病名告知は行われなかったそうです。

 

がんという病気は、定期的に検診を受けていれば、早期段階で発見できる可能性が高い病気です。越路吹雪さんも、がん検診を毎年受けていたそうですが、亡くなる前年だけ、多忙のために検診を受けませんでした。毎年がん検診を受けていたのに、亡くなる前年だけ検診を受けなかったというのは、何らかの因果を感じずにはいられません。

 

もちろん、「がん検診を受けてさえいれば、がんが原因で命を落とすことを防止できる」というわけではありません。がん検診に限らず、あらゆる検診は万能ではありません。がん検診にもメリットとデメリットがあります。メリットだけをことさらに喧伝して、デメリットを無視するというのはフェアではありません。

 

がん検診には、がんを早期発見して適切な治療を行うことで、がんによる死亡率を低下させるというメリットがあります。その一方で、「放置しても命にかかわらないような小さながん」までも発見できてしまうため、不要な治療を受けてしまい、心身に多大なダメージを被ることがあるというデメリットもあります。

 

これはあらゆる検診についてもいえることですが、「検診の結果は全て正しい」ということなどあり得ません。一昔前と比べると、現代のがん検診の技術は飛躍的に発達しています。ですが、どんなに技術が発達しても、限度や限界はあります。「がん検診を受ければ、身体に存在する大小様々ながんをたちどころに発見できる」わけではないので注意が必要です。

検診というのは、数多存在する自己防衛の一種であり、唯一絶対のものではありません。検診に対して高い信頼を置いている人も少なくありませんが、過信するのは危険です。検診のメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、健康維持の一環として検診を利用するのが正しい態度であるといえます。これは何事にもいえることですが、付かず離れずの距離を保って付き合うことが、物事を効果的かつ効率的に利用するためのコツです。

 

がんの種類

ウモ・ウモグリーン