有名人のがん死 川島なお美さん

有名人のがん死 川島なお美さん

 

女優の川島なお美さんは、2015年に胆管がんで亡くなりました。川島なお美さんのがんが見つかったのは2013年であり、その時点ですでに余命1年を言い渡されていたそうです。その翌年に手術を受けましたが、抗がん剤治療は拒否して、最期まで女優としての人生をまっとうしました。「生涯一女優」を貫いた偉大な人生であったといえます。

 

胆管がんというものに対して、明確なイメージを抱いている人はあまり多くありません。胆管というのは、普段の生活ではあまり意識する部位ではないので、その部位に発生したがんも軽くみられがちです。胃がんや肺がんなどの「メジャーながん」と比べると、胆管がんは「マイナーながん」であるといえます。

 

しかしながら、マイナーながんだからといって、その実態もマイナーであるというわけではありません。日本においては、胆嚢がんや胆管がんが原因で、年間約2万人の患者が亡くなっています。がん全体の死亡者数でいうと、肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、肝臓がんに次いで6番目に位置しているのです。このことからも、胆管がんは「決して侮ることのできないがん」であることがわかります。

 

胆管がんが原因で亡くなる患者がたくさんいるのにもかかわらず、胆管がんに関する研究はあまり進んでいません。明確な治療法が確立されていないため、胆管がん患者に対して有効な手立てを講じることが難しいのです。

 

がんには、「難治性がん」と呼ばれる種類のものがあります。難治性がんとは、治療に反応しない(しにくい)がんのことです。難治性がんは、治療の初期段階から抵抗性(治療を行ってもがんが縮小しない性質)である場合もあれば、治療を継続している間に抵抗性になる場合もあります。

 

難治性がんの中でも、胆嚢がんや胆管がんの死亡率の高さは群を抜いています。がんが発見されたときには、すでに手の施しようのない状況だったというケースも珍しくありません。胆嚢がんや胆管がんになった患者は、適切な治療法を受けることが難しいため、いわゆる「がん難民」になりやすいという現状があります。

 

一昔前と比べると、医療技術が飛躍的に発達した現代ですが、わからないことやできないことはまだまだたくさんあります。近年では、「がんは早期発見すれば治る病気です」という文言を至るところで目にしますが、たとえ早期発見して適切な治療を受けたとしても、治らないがんは少なくありません。胆嚢がんや胆管がんなどの「一筋縄ではいかないがん」には、そのことを強く認識させられます。

 

 

がんの種類

ウモ・ウモグリーン