未来も勘定に入れて物事を判断することの重要性

未来も勘定に入れて物事を判断することの重要性

 

がん患者に限らず、重篤な病気の患者の場合、現在だけではなく、未来も勘定に入れて物事を判断することが大切です。現在だけを勘定に入れて物事を判断すると、失敗する可能性が高くなるので要注意です。

 

未来も勘定に入れて物事を判断することが大切であるといっても、「瀬戸際」にいる患者の場合、それを実行に移すことは簡単ではありません。追い詰められていて余裕がない人というのは、往々にして判断を誤りやすい傾向にあります。そのような人に対して、「現在だけではなく、未来も見据えて判断した方が良い」と言っても、聞く耳を持たないでしょう。

 

患者の暴走に歯止めをかけられるのは、医師しかいません。治療を行う側は、治療を受ける側とは違って、物事を客観的に判断することができます。短期的な視点ではなく、長期的な視点で物事を判断することができるので、間違いが起こる可能性を最小限に抑えることができるのです。

 

患者の中には、「1日でも長く生き延びること」を最良の目的に据えている人も少なくありません。もちろん、その目的自体は素晴らしいものです。しかしながら、その目的の達成に固執した結果、多大な苦痛を背負い込んでしまい、生きることが苦しくなってしまっては元も子もありません。

 

これは医療に限った話ではありませんが、「凄惨な結末」に至る可能性が高い人が目の前にいる場合、その人をなんとかして救いたいと思うのが普通です。「普通の感覚を維持すること」こそが、凄惨な結末を回避するための唯一の方法であると言えます。

 

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