がん

がんの要因としての飲酒

 

酒好きの免罪符として、「酒は百薬の長」ということわざがあります。確かに、少量の飲酒は、身体に好影響を与える場合もあります。しかしながら、それはあくまでも少量の飲酒に限った話であり、たとえ少量の飲酒でも、人によっては身体に悪影響を与える場合もあります。飲酒をしないで済むのあれば、それに越したことはありません。

 

様々な研究によって、「がんの要因としての飲酒の危険性」は明らかになっています。そのため、がんなどの重篤な病気と距離をとりたいのであれば、お酒とも距離をとる必要があります。

 

そもそもアルコールという物質は、「余計なカロリー」です。極寒の地においては、その余計なカロリーを摂取することによって、命をつなぎとめるというケースもありますが、ここではひとまず置いておきます。とにもかくにも、アルコールというのは「余計なもの」なのです。

 

「食事の量を減らして、お酒を飲む」という人は多いですが、お酒で食事を補填することはできません。お酒というのは、「飲み物」というよりも、「化学物質」といった方が実態に近いです。そのため、お酒を飲みながら食事をとることは、薬を飲みながら食事をとることと同じです。お酒を単独で飲むというのならまだしも、食事の量を減らしてお酒を飲むというのは、極めて不自然です。

 

また、日本人の半数は、遺伝的にアルコールを分解する力が弱いといわれています。日本人はそもそも、お酒を飲むという行為が不得意なのです。不得意なことに首を突っ込んでも、ろくなことにはなりません。

 

「お酒が大好きだから、積極的に飲んでいる」という人は別にして、「それほどお酒が好きというわけではないけど、なんとなく飲んでいる」という人は、今一度、その「なんとなく」とじっくりと向き合ってみてはいかかでしょうか。「なんとなく」を続けた結果、がんなどの重篤な病気にかかってしまったら、悔やんでも悔やみきれません。

 

がん予防

がんの要因としての喫煙

 

「喫煙とがんは密接な関係にある」ということは周知の事実です。「喫煙=肺がん」というイメージを持っている人は多いですが、肺がん以外にも、咽喉がんや食道がん、胃がんや肝臓がんなどにも喫煙が関係しているといわれています。

 

がんという病気は、女性よりも男性の方が罹りやすい傾向にあります。その要因の1つとして、女性よりも男性の方が喫煙率が高いということが挙げられます。男性の喫煙率は下がり続けていますが、それでも喫煙者は一定数存在します。男性の喫煙率は、女性の喫煙率の倍以上あるので、がんの要因として喫煙が挙げられるのは当然のことです。

 

喫煙には、心肺機能を弱体化して、基礎代謝力を下げるなどのデメリットがあります。そのため、喫煙者の大半は、軽く運動をしただけでも、動悸や息切れなどの症状を感じます。これらの症状を感じるようになると、運動をすることが億劫になり、ますます運動から遠ざかるという悪循環に陥ります。

 

たばこは依存性が高いため、1度吸い始めたら、やめるのは大変です。しかしながら、がんなどの重篤な病気(命を落とす可能性が高い病気)に罹ることを考えると、たばこは吸わない方が良いでしょう。

 

もちろん、たばこをやめたからといって、すぐに健康体になるわけではありません。たばこの害は、身体に澱のように沈殿するため、それを「なかったこと」にすることは不可能です。たばこを吸うということは、たばこに含まれているあらゆる害を引き受けるということです。

 

喫煙者の中には、「たばこを吸わないとストレスがたまって身体に良くないから、仕方なくたばこを吸っている」と主張する人もいます。このような主張にも一定の理はあります。たばこを吸わないでストレスをため込むよりも、たばこを吸ってストレスを解消した方が良い場合もあります。

 

しかしながら、たばこを吸うこと以外にも、ストレスを解消する方法はたくさんあります。喫煙という「安易で手軽なストレス解消法」に頼らずとも、この文明社会を見渡せば、自分の趣味嗜好に合致した、健康的かつ合理的なストレス解消法はいくらでも見つかります。たばこを吸い続けるということは、「より良い手段を探すための努力を怠る」ということなのです。

 

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