がん

がんに効果があるといわれている食品

 

がん患者の予後(治療後の見通し)と野菜の摂取量には密接な関係があります。アメリカのフォスター博士の調査によると、がんが自然退縮(自然に消えてなくなること)した200人を調べたところ、そのうちの約90パーセントが食事の内容を大きく変えていました。その食事の内容を詳しく調べると、「菜食主義的な食事」だったことが明らかになりました。

 

また、がん患者には、野菜の摂取量だけではなく、大豆製品の摂取量も重要であるといわれています。愛知がんセンターの調査では、豆腐を週に3回以上食べている人は、再発などによるがん死の危険率が0.65に減ることが報告されています。

 

上記のように、野菜や大豆製品を多く摂ることで、がんの予防や治療にある程度の効果があることは、多くの研究によって明らかにされています。ここで注意しなければならないのは、がんの予防や治療に「ある程度の効果がある」ということであり、「劇的な効果がある」というわけではないことです。野菜や大豆製品を多く摂ればがんが治るのであれば、こんな簡単な話はありません。

 

がんの発生を予防する効果があるといわれているのが 「アブラナ科の野菜」です。アブラナ科の野菜としては、キャベツやブロッコリーなどが知られています。アブラナ科の野菜の辛味成分である「イソチオシアン酸塩成分」には、身体内の解毒酵素の働きや抗酸化力を高める効果があるとされています。

 

その他にも、ショウガの成分である「ジンゲロール」や「ショウガオール」、香辛料のターメリックに含まれる「クルクミン」、きのこ類に含まれる「βグルカン」、緑茶に含まれる「カテキン」など、がん予防に効果があるといわれている成分はたくさんあります。色々な食品を試してみて、自分の身体に合ったものを発掘してみるのも良いかもしれません。

 

がんと食事

がん患者にとってのサプリメント摂取

 

がん患者の中には、「がんに効く」といわれているサプリメントを摂取している人も少なくありません。しかしながら、「がんに効く」というフレーズはとてもあいまいであり、どの程度がんに効くのか、いつ効くのか、どれぐらい効果が持続するのかが不明です。

 

がん患者に限らず、重篤な病気(命を落とす可能性が高い病気)の患者の中には、サプリメントに対して過剰な期待を抱いている人もいます。しかしながら、 サプリメントを摂取することによって、病気が治ることはありません。サプリメントを飲むだけで病気が治るのであれば、世の中に医療従事者は不要です(怪我の治療を除く)。

 

よく、「バランスの良い食事を心がけていれば、がんにはならない」という主張をする人がいます。ここでいうバランスの良い食事とは、「野菜や果物をバランス良く摂り、動物性タンパク質の摂取を極力控える」というものです。

 

しかしながら、バランスの良い食事を心がけているからといって、 がんにならないわけではありません。年齢を重ねるたびに、「がんに抗う力」はどんどん衰えていきます。その衰えを食事だけで補填しようとすると、どうしても無理がでてきます。そのため、抗酸化作用や免疫力を強化するサプリメントを摂取することで、がんに抗う力を強化することは、決して無駄ではありません。

 

がん予防においては、発がん物質の害を軽減するものや、免疫機能を強化するものを摂るのが有効であるといわれています。がん予防の食生活で推奨されているものとしては、大豆イソフラボンや食物繊維、カテキンや乳酸菌などがあります。

 

がん患者の大半は、健常者と比べて、免疫機能や抗酸化機能が著しく低下しています。血液循環や消化機能に問題を抱えている人も多く、これらの問題を解消(改善)するためにサプリメントを摂ることは、ある程度有効です。ただ、あくまでも「ある程度有効」なだけで、「明らかに有効」であるわけではありません。 サプリメントが効果を及ぼせる領域というのは、極めて限定的なのです。

 

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